志水児王というアーティストによる作品。
クライゼンフラスコという真空蒸留に使用する特殊なフラスコを回転させ、そこにレーザー光線を通過・反射させることで、展示室内に様々な波形の光が映し出されるというインスタレーション。特殊レンズを数枚組み合わせて分光させることに加えレーザー光の特質によって、ガラス器の形状やそれに厚みが存在すること、内部と外部があるということ、さらにその厚みに微小な変化があることが分かります。
フラスコそのものを肉眼で見ただけでは分からないことをこうした手法で見せることで、“ただのガラスの器具”にも物質としての魂(≒存在)があることを訴えられたような感覚でした。
この志水児王という方、5年前くらいに行ったICCの「みえないちから」展を見るまで知らなかったのですが、面白いコトを色々やっています。
なかなかファンキーなデザインのウェブサイトもあります→ jio shimizu
memo : 増幅して視覚化する
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