Alentometro Coca-Cola

コカ・コーラが2011年のコパ・アメリカに合わせてアルゼンチンで実施したキャンペーン。Agencyは不明。


音に反応してモニターが映るような仕組みになっていて、静かになってしまうとモニターが消えてしまう(この場合、コパ・アメリカの試合が見れなくなってしまう)。当然、アルゼンチンのサッカーファンは自国の試合を見たいから会場が静かにならないように必死に声を出して応援する。その空気が会場全体に波及して、いつの間にか皆が同じ思いを共有することになる。プロポジションは「コカ・コーラはみんなの幸せをつなぐ」、こんな感じでしょうか。


最近、ひとつのブランドが多くの人(≒ターゲット)へ届ける「1 to n」のメッセージより、多くの人がひとつのところへメッセージを届ける「n to 1」の場所やツールを提供してあげるほう(この場合はモニターの仕組みと会場とコカコーラ)がブランドメッセージは伝わるんじゃないかって思ったりする場面がよくある。一概には言えないのかもしれないけど、そのあたりは企画の際に意識したいところ。そういえば、今年のカンヌのキーワードとしてよく聞く「tellingからdoingへ」はその感覚を簡潔に分かりやすく言い当てた言葉なのかもしれません。



memo : ユーザーが増幅・伝播装置となる


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