アルゼンチンのSonyが制作したCyber-shotのCF。AgencyはSaatchi&Saatchi。
アインシュタインとマリリンモンローの超有名な「歴史的写真」の新しい部分をCyber-shotのパノラマ機能が見せてくれることで、あの写真が撮られた背景(=ストーリー)が分かる、というもの(もちろん背景部分はフェイク)。背景部分の設定が絶妙で、アインシュタインのひょうきんな感じ、マリリンモンローのおてんばな感じが、より強調されていて、不思議とあの写真がより魅力的に見えて面白いなぁと思いました。
こういう歴史的な作品(写真や絵画や音楽)をうまくイジっている広告を見ると、誰が言ったか忘れたけど「ADはARTじゃないけど、ARTはADになる。」という言葉を思い出します。誰もが知っている作品(しかも大半の人が同じ文脈で解釈している作品)を使うことのメリットは、その表現をパッと見たときに、その可視情報を拒否するハードルがグンと下がることがひとつあると思います。これだけ情報が増えた中では有効な手法なのかも…?もちろんその後にポジティブな印象を与えるには、ARTに対して敬意のある表現であることが前提なのでしょうけども。
以前postした「ムンクの叫び」をいじったグラフィック広告もうまくARTを利用したもので好きです(Various Munch)。
memo : 対象物の周辺情報をフィクションでつくる
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