Everyone saves for something

ハンガリーのマクドナルドが2010年に実施したプロモーション。手がけたのはDDB Hungary。


主に若者に向けて、1ユーロで2つのチーズバーガーが買えるというよくある「まとめ買いお得キャンペーン」かと思いきや、コンセプトが“Everyone saves for something(欲しい物の為にマックでお金を節約しましょう)”というちょっと変わったもの。つまり、「安いからマックを買おうではなく、マック使えば節約できるよ」というこのコンセプトがミソで、そのプロモーション内容もアイディアに溢れてる。


チーズバーガーの包み紙で若者が欲しがるような様々なものをラッピングしてしまうもので、バイク、サングラス、ギター、ドレス、靴、本、帽子などを包んでいる。そして、その包まれた商品は実際にその商品を取り扱うショップのショーウィンドウに飾られる。新しいコンタクトポイントが作られている。もう若者のインサイトをグッとつかんでますよね。


このプロモーション、何がすごいってもともと“メディア”が無かったところをメディアにしてしまったところだと思う。


ちょうど今日(このブログを書いていた当時)、メディアニュートラルという言葉が定着しているがこの言葉は「ユーザー目線で(既存)メディアを選び組み立てる」ことではなく「ユーザーが何をメディアとしているか」を考えるものだ、というコラム(AdverTimes"何が「メディエイト」するのか”)を読んだばかりで、それを具体化してるものだと思った。



memo : カップルにとって、お揃いのアクセサリーは"メディア"

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